「サンクコスト」とは?
サンクコストとは、これだけ分析したのだから・・・と、根拠不十分でも取引を続けてしまうこと。
サンクコスト(埋没費用)とは、事業や行為に投下した資金や労力のうち、撤退や縮小によって、取り戻すことができなくなった資金や労力を意味します。
サンクコストが発生すると、本来今すぐにでも撤退した方が良いと頭ではわかっていても、そのまま継続してしまうなど、思考と行動が一致しない状態に陥りがちです。投資用語ではなく、ビジネス用語ではありますが、投資の世界にも同じことが言えます。
例えば、売買判断のために根拠を精査している時に、長く時間をかければかける程、根拠が不十分でもエントリーをしたくなってしまいます。本来であれば、エントリーをするかどうかを判断するためにチャート分析をしていたのに、気付けばエントリーする前提で根拠を集めてしまった経験が私はあります。
この時は、サンクコストの発生と同時に、前述した確証バイアスの心理現象も表れてしまっていたのです。※確証バイアス・・・自分に都合の良い情報ばかりが見えてしまうことこのような状態の解決策として、トレードに関するルールを作り、その遵守を徹底することが必要となります。ルール遵守に役立つ心理学は後述します。また、サンクコストは、ポジションを持った後には「保有効果」とも大きく関係します。